先月ウェブ解析士の上位資格「上級ウェブ解析士資格」を受験したので、受けた感想を紹介します。
現在上級ウェブ解析士資格を受験しようか悩んでいる人はもちろんのこと、ウェブ解析士資格を受験したいという方も、いずれは近い将来悩むことになると思うので、参考にしていただけると幸いです。
そもそも上級ウェブ解析士とは?
上級ウェブ解析士とは、その名の通りウェブ解析士の上位資格となります。
上級ウェブ解析士試験の目的は2つ
✅ウェブマーケティング、ウェブ解析に関する以下の応用知識を習得
✅データを解析し、クライアント及び社内経営陣(上長)に対して提案できるようになること
となります。
ウェブ解析士はその前段階として「ウェブマーケティング・ウェブ解析に関する基礎知識」を習得します。
上級ウェブ解析士試験の特徴
上級ウェブ解析士は主にウェブ解析士で習得したウェブマーケティング、ウェブ解析の知識を使って、実際にレポート(提案資料)を作成していくことがメインの試験内容となります。
具体的な特徴は下記となります。
試験期間は約1ヶ月半と長い
上級ウェブ解析士資格試験のスケジュールは次の流れとなり、資格取得までには約1ヶ月半必要となります。※多少の個人差あり
①事前課題 ⇒ ②ライブ授業 ⇒ ③中間課題 ⇒ ④ライブ授業 ⇒ ⑤修了レポート
①事前課題
ライブ授業前に、事前課題として「外部環境分析」「内部環境分析」「ユーザー分析」「ロジックツリーの」作成を行い提出する。
②ライブ授業(2時間)
主に「①で作成した課題の添削」「中間課題の説明」の2つを実施する。
③中間課題(2週間)
次のライブ授業までに、中間課題として「ウェブマーケティング設計書」「KPI設定シート」「指示書(Googleタグマネージャー指示書、Googleオプティマイズ設計指示書、Googleサーベイ設計指示書のいずれか)」を作成して提出する。
④ライブ授業(2時間)
主に「③で作成した課題の添削」「修了レポートの説明」の2つを実施する。
⑤修了レポート(2週間)
下記をすべて実施する。
・サイトに用意されている必須演習をすべて完了する(主にアクセス解析レポート作成)
・修了テストに合格する(合格するまで何度も挑戦可能)
・中間課題の提出(添削後修正OK)
・修了レポートの提出
※演習課題は「①事前課題」の時から実施可能なので早めに取り組むのがおすすめ
課題のボリュームが大きい
前項でも記載されておりますが、合格するために取り組まなければならない課題が多いです。
- 必須演習課題の実施
- 事前課題の実施(外部環境分析・内部環境分析・ユーザー分析・ロジックツリーの作成)
- 中間課題の実施・提出(ウェブマーケティング設計書・KPI設定シート・指示書の作成)
- 修了テストに合格する
- 修了レポートの作成・提出
試験期間は全体で1ヶ月半ありますが、期限ギリギリに作成できるほどやさしいものではないため、計画的に進める必要があります。
上級ウェブ解析士資格試験を受験した感想
前章でざっくり上級ウェブ解析士資格試験の特徴をお伝えしましたので、この章では、実際に私が受験して良かった点・悪かった点を紹介します。
良い点
実際にコンサルとして提案までの1連の流れを体験できる
自身で上司やクライアントに提案できることを目的としているということもあり、提案書を1から作成することができる。この経験は、ただテストを受けて取得できる資格とは違い、かなり実践的なものになりますし、不明点があったときに講師に聞けるというのはとても貴重な経験となるはずです。
試験で行った提案活動を自身の実績とすることができる
上級ウェブ解析士で最終的に作成した提案に関しては、自身の提案実績にしてもよいとのこと。これから案件を取りに行きたいと考えているフリーランスの方や転職活動している方にとっては、資格取得と一緒に実績作りできるのは、とても魅力的なはずです。
サイトに用意されている演習問題も実践的なものが多い
サイトに用意されている演習課題は、事前課題・中間課題・修了レポートだけでは手の届かないアクセス解析の方法を学ぶコンテンツが用意されております。また、その中でも演習課題は基本的には実際にGoogleAnalycsからデータを取得して、レポートを作成するというものばかりなので、かなり実践に近いことを学ぶことができます。
悪い点
サイトが使いにくい
試験中はウェブ解析士協会で用意されたサイト内で学習・進捗確認・レポート提出などを行います。ただ、このサイトがとても使いにくく、閲覧したいページに遷移するまでに何度も同じページを行き来することはしばしば。これから頑張ろうと意気込んでも出鼻をくじかれるので注意が必要です。(ウェブ解析士協会なので早急に改善してほしいところです。)
演習課題の作成物が良いのか悪いのか判断しにくい
サイトに用意されている演習は作成後、掲示板に投稿して採点してもらうのですが、採点は自身と同じ上級ウェブ解析士資格試験受験者同士で行います。そのため、どうしても自分の作成物が良いものかどうか判断できなくなってしまいます。(どうしてもプロの意見を聞きたい場合は、講師に相談してみるのがオススメです。)
受験料が高い
そもそも受験料が88,000円と高いです。国家資格ではないため、受験料が高くなるのはしょうがないですが、年会費6000円を含めると受験者にはかなりの負担となります。会社負担してもらえるかを確認したり、会員であることのメリットを活かして人脈拡大やセミナー参加するなど、負担分以上の恩恵を得るように行動するが大切です。
総評:WEBコンサルのやり方を学びたい人にはおすすめ
以上が、上級ウェブ解析士試験を受験した感想です。
この内容を踏まえると上級ウェブ解析士は下記のような方にお勧めです。
✅WEBマーケティング関連資格と実績両方ほしい方
✅ウェブ解析士でWEBマーケティングの知識は学んだが活かし方がわからない方
マーケティングはどの業界でもあって困らない知識ですし、この資格では実践を通して課題・改善方法の見つけ方から提案資料作成まで学ぶことができるので、興味があればぜひ受験を検討してみてはいかがでしょうか。
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